【2022夏・大日岳登山ツアーレポート】(第12回)

三日目:大日岳から室堂へ。

「雨の9時間縦走」で気分は修行僧

初心者には過酷な雨登山のはじまり

最終日は5時に起床。前日は9時台には寝ていたため、目覚めもすっきり。美味しい朝ごはんをしっかり頂いて、ツアー終盤戦に挑みます。

「今日は中大日岳、奥大日岳の2つのピークを超えて、室堂までの縦走となります。雨が降っているので、体温を奪われないよう対策をしっかりしましょう」と佐伯さん。幸い、風害も出ずに台風をやり過ごすことができましたが天気はあいにくの雨。

最初の2日間とは打って変わって気温は10度。参加者たちも上下レインコートに着替え、足元にはゲイターを着ける人も。この時点では小雨ですが、この先の雨量は想像もできません。常に備えておくことも、登山には大切な心構え。

6時30分、外に出て準備体操。昨日は目の前に劔岳がそびえていましたが、ガスで真っ白。何も見えません…。

色とりどりのザックカバーが連なる光景は雨登山ならでは。足元が滑りやすくなっているため、今までよりも慎重に。地面を踏みしめながら、ゆっくりと登っていきます。

スタートから15分ほどで標高2500mの中大日岳ピークに到着。頂上エリアが狭いため、全員で乗ることはできず…でしたが、ツアー2つめのピーク達成ということで記念撮影。

さらに先へ15分ほど進むと、前日に訪れた「七福園」に到着。ですが、こちらもガスの影響でご覧のとおり。立山曼荼羅で描かれたという素晴らしい景色が全く見えなくなっていました。昨日のうちに見ておけて本当にラッキー。

(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)

明日へつづく・・・

文:まついただゆき

写真:下城英悟

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