大日小屋では今シーズン私たちと一緒に働いてくださるスタッフを募集しています。
剱岳を望む山の上で一緒に働きませんか?
期間 7/1~10/上旬
募集人数 若干名
仕事内容 調理、接客、フロント業務など山荘業務全般
※初心者も大歓迎!
日給 9,000円(食費不要)
休日 1か月に5日ほど
交通費 実費支給(上限2万円)
年齢 19~45歳くらいまで
体力のある方お待ちしております!
超人気一流山岳ガイドの案内で歩く、定員5名の特別プラン
少人数により、きめ細かな対応で大日岳登山をより深く楽しむことができるガイド付きプランに参加してみませんか。
参加費 13,000円
宿泊費 当社規定による
ご予約は「予約フォーム」から開催日一日目(7/11 , 7/下 , 8/8 , 8/22 , 9/5 , 9/20 のいずれか)の日程を選んで頂くと「通常宿泊プラン」の他にガイド付きプランが赤色で表示されます。
※登山コースについては室堂出発となりますので、「室堂・奥大日方面より」を選択してください。
※1泊2日の行程となっておりますので、登山道を8時間程度歩ける方に限ります。
※山岳保険は付帯しておりません。各自でご加入ください。
集合場所:室堂駅屋上
宿泊場所:大日小屋
解散場所:称名登山口
日程 |
山岳ガイド |
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2023/7/11-12 |
佐伯 知彦 |
佐伯ガイドとダイヤモンド剱を 見ませんか? |
2023/7/18-19
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佐伯 恵 |
女性ガイドと歩く大日連山縦走 |
2023/8/8-9 |
佐伯 知彦 |
お花畑を佐伯ガイドと 歩きましょう |
2023/8/22-23 |
多賀谷 治 |
あの映画にも参加した多賀谷ガイドと 楽しく山歩き。 |
2023/9/5-6 |
佐伯 知彦 |
静かな山域を佐伯ガイドと 歩きましょう |
2023/9/20-21 |
多賀谷 治 |
紅葉が始まった立山を 多賀谷ガイドと歩きましょう |
ガイド紹介
佐伯 知彦
立山の麓・芦峅寺に代々続く山案内人の家系に生まれる。立山案内人組合(現立山ガイド協会)初代会長だった曾祖父「平蔵」の想いを引き継ぎ立山ガイド4代目平蔵として立山信仰の歴史や文化を伝える活動も行っている。2019年5月22日富山県で初のエベレスト登頂を果たす。曾祖父の初代平蔵は剱岳の「平蔵谷」に名を残す名ガイド。
Facebook: https://www.facebook.com/tateyamasanzoku/?locale=ja_JP
instagram: https://www.instagram.com/saekitomohiko1102/?hl=ja
多賀谷 治
1955年秋田県生まれ。立山ガイド協会・国際ガイド。
立山ガイドの重鎮として導き役を果たす傍ら、
映画『劔岳 点の記』『春を背負って』では撮影支援および支援計画の立案・山岳ガイドたちの統括などにあたった。
Facebook: https://www.facebook.com/osamu.tagaya/?locale=ja_JP
佐伯 恵
兵庫県出身
立山ガイド協会所属
100年以上の歴史がある立山ガイド協会において初の女性ガイド
20歳の時に『夏までスノーボードが出来る山があるよ!』と友人に誘われて立山連峰と出逢う。立山の壮大な自然や歴史しに魅了されガイドとなる。
https://camp-fire.jp/projects/view/645061?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
大日小屋では以前より独自の予約フォームで宿泊予約の受付をしています。これは山小屋にとって業務の効率化に貢献します。また山小屋を利用するお客様にとって24時間いつでも確実に予約可能で現地決済の必要もないので、とても利用しやすいツールとして運用していました。
これを一歩進めて「より多くの山小屋が参加した、山旅のためのポータルサイトを作ろう」と立ち上がったひとりの女性と出会いました。
山好きな人は各地の山に出掛ける。その都度目的の山域・山小屋を調べ、使い勝手の違う方法で予約をするより統一化した方が断然登山者にとって都合が良い。加えて登山届のシステム「コンパス」との連携や他の登山アプリとも繋がることを聞いています。このサイトが非常に有効な登山ツールになることは間違いないでしょう。
僕が運営に関わっているわけでは無いですが、大日小屋としても応援していきたいと考えています。
ただ、個人で立ち上げて頑張っているので先立つものが・・・なのでクラウドファンディングに是非ともご協力いただけると幸いです。
関東のFMラジオ局 ” inter FM ” で毎週日曜日の朝に放送される番組「山小屋ストーリーズ」。山に関わる人々が山や山小屋に対する想い・魅力などについて話すラジオ番組です。
この番組に杉田が1月に2週にわたり出演しました。
AuDeeで聴けますので是非聞いてくださいね。
【編集後記】大日岳ツアーを終えて
2年連続でガイド佐伯さん案内のもと、大日岳を歩かせてもらいました。昨年は初日で膝を捻ってしまうというアクシデントに見舞われましたが、ガイドさんたちのサポートのおかげで、なんとか無事に乗り切ることができました。
今年はそのリベンジも兼ねていたので、「絶対に怪我だけはしない」と心掛けていましたが、初日に前太ももを攣るというアクシデントに(笑)。そして、今回も助けてくれたのはやはりガイドさんの存在です。
東京に住んでいると2500m級の高山登山は身近なレジャーではありません。キャンプ関連の執筆を生業にしているアウトドア好きの筆者でも、「行ってみよう!」という発想は2年前までありませんでした。
大日岳の山道は狭く険しく、命に関わる危険な場所もたくさんあります。ガイドさんが正しいペースで先導し、事前に危険な場所を察知&共有。急なアクシデントや天候変化にも最善の対策とアドバイスをしてくれたから、無事に高山登山を楽しめたのです。見逃してしまいそうな高山植物の特徴や立山にまつわる歴史まで、“歩きながら学びがある”のもガイド登山の魅力です。
今回のツアーでは佐伯さんのほかに、登山ガイドの石黒希与志さんも同行してくれました。佐伯さんが先導し、石黒さんが後方支援という抜群のサポート体制だからこそ、ツアーに参加したみなさんも安心して歩くことに専念できたのだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)
文:まついただゆき
写真:下城英悟
地獄の石段を超えてフィナーレ
しかし、ここから室堂バスターミナルまでがハードな道のり。朝6時から8時間近く歩いてきた一同は体力も限界。そこへ、急な石段を登らないとなりません。筆者が昨年参加したツアーで膝を捻ってしまったトラウマのスポットです。
一段一段、息を整えながら登っていき、最後の力を振り絞って3時30分に室堂到着。「おつかれさまでした!」と声を掛けながら佐伯さんがハイタッチで出迎えます。
立山駅行きの最終バスにもなんとか間に合い、無事に怪我もトラブルもなく二泊三日の行程は終了。室堂平の石碑の前で最後の集合写真を撮影して、お互いの健闘を称え合いました。
(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)
明日は編集後記。
文:まついただゆき
写真:下城英悟
「雷鳥沢キャンプ場」で急に晴天
午後2時。称名川源流の浄土沢に架かる小さな橋を渡り、雷鳥沢キャンプ場に到着しました。ここも標高2280mあるのに、なんだか下界に降りてきた気分です。
キャンプ場に着くと、急に周囲が晴れ渡り、ようやく視界が開けてきました。正面に見えるのは別山方面。
左前方には我々が歩いてきた尾根の全貌が見えてきました。一同はようやく歩いてきた道程を確認。「晴れたときに歩きたかった!」と口を揃えます。雷鳥沢キャンプ場にはトイレも備わっているので、ひと時の休憩──と行きたいところでしたが、実はこの時点で到着予定時刻をだいぶオーバー。最終バスの時間があるため、急がなければなりません。
(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)
明日へつづく・・・
文:まついただゆき
写真:下城英悟
ガスの中をひたすら下り道
晴れた日であれば、奥大日岳から室堂乗越までは見晴らしのいい尾根歩きが楽しめるコース。雨が止んでレインコートは脱げたものの、ガスの影響で眺望は楽しめませんでした。
途中、「大日小屋」に用意していただいたお弁当を食べて小休止。おにぎりが入っていると思ったら、なんとチマキとチーズちくわと野菜ジュース。栄養バランスも考えられた意外な組み合わせに、皆のテンションも上がります。
その後、束の間の青空が現れては雲が覆っていくの繰り返し。午後1時、景色は相変わらず真っ白ですが、ここまで下ってくると地獄谷の硫黄の香りが漂ってきます。目視はできないけれど、臭いで現在地を把握。雷鳥沢キャンプ場までもう少しです。
(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)
明日へつづく・・・
文:まついただゆき
写真:下城英悟
奥大日岳ピークでようやく小振りに
10時30分、ほぼ予定通り奥大日岳ピークに到着しました。雨はその後強く降ることもなく、頂上付近ではほぼ小雨。
本来であれば、パノラマの絶景が迎えてくれるはずですが、周囲はここでも真っ白。それでも標高2606mと今回のツアーでは最高峰となるピークに立って、みなさん大満足。
そしてもうひとつ、運営側の隠しプロジェクトだった“頂上プレートの交換”も行ってきました。今まで設置されていたもの(写真上にあるロープで固定されている方)はだいぶ昔に作られたもので、割れてしまって見すぼらしい状態…。そこで、大日小屋のオーナーとスタッフが手作りした新しいもの(写真下)に設置し直したというわけです。文字もくっきりしてるので、記念撮影でも視認性は抜群です。
奥大日岳の稜線では、たくさんの雷鳥がお出迎え。天然記念物で絶滅危惧種とされていますが、この辺りで見かけた雷鳥の数は15匹以上。人を警戒する習性がないので、現れるたびに立ち止まって撮影タイムです。
この辺りに群生しているチングルマもこの時期は赤い綿毛に。風になびく様子がかわいくて登山者に人気ですが、雨に濡れた綿毛もとてもフォトジェニック。このあたりで長かった雨登山からようやく解放されました。
(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)
明日へつづく・・・
文:まついただゆき
写真:下城英悟
奥大日岳までは難所の連続
次に目指す奥大日岳ピークは、ここから約3時間半という道のり。アップダウンが続き、はしごや鎖場がある難所が続きます。
雨のため、進むスピードは通常の70%ほど。前後の人と声を掛け合いながら、危ない場所を共有。みんなで協力して、怪我のないように細心の注意を払います。
道幅が狭く、座れるような開けた場所も少ないので、休憩は安全な場所で立ち止まる程度。雨のためスマホでの撮影もほとんどできず、黙々と進んでいきます。
数時間歩いていると、雨の登山も楽しいと思えてくるから不思議。フードに落ちる雨音が心地よく、濡れた土の香りも漂ってきて、なんだか五感が研ぎ澄まされたような感覚に。よほどの土砂降りでない限り、雨登山も案外いいものです。
(この事業は環境省補助事業で実施いたしました。)
明日へつづく・・・
文:まついただゆき
写真:下城英悟